皆さん、鳥取県内にどれくらいの薬局があるか、ご存知でしょうか?
鳥取県内の薬局は、272軒あるとされています。(参照:鳥取県|地域医療情報システム)
ただ、実際に求人情報を見たことがない。という声が聞こえてきます。
実際に薬局は存在しているけど、インターネットで検索してもホームページがない薬局も少なくありません。
トリビズではこのことは、鳥取で暮らす私たちにとって、健康に楽しく生活をしていく上で大きな課題の1つであると考え、鳥取県薬剤師会に所属する3つの薬局にご協力をいただき「鳥取県で薬剤師として働く。」特集記事を企画しました。
鳥取県内で薬剤師として勤務している皆さんにも、また県外で薬剤師として活躍されている、または薬剤師の国家資格試験取得に向けて頑張っている皆さんにも、是非参考にしていただきたいです!
薬剤師の採用についての現状
全国の薬剤師採用の現状
日本の薬剤師、人口10万人当たりの薬剤師数は、平均で198.6人
しかし、全国でこの平均を上回っている地域は47都道府県のうち12か所と、決して多い数字ではありません。
平均を下回っているところがこんなにたくさんあるということは、12か所に薬剤師が集中しているということ。
よって、35か所は薬剤師が足りていないということになります。
こうした地域偏在は都道府県レベルにとどまらず、市町村レベルでも存在しています。たとえば、北海道の薬剤師は全体の46%が札幌市に集中しており、地方部では深刻な薬剤師不足です。さらには無薬局町村も存在しており、薬剤師による患者支援が受けられない地域すらあるのです。
鳥取県内の薬剤師の現状
鳥取県を含めた山陰地方には、そもそも薬学部が設置されている大学はなく、基本的には県外に一度学びに行った学生がUターンで帰ってくることがほとんどで、鳥取県内の薬局はその少ない学生を取り合うことにどうしてもなってしまいます。
鳥取県出身者である薬学部の進学者は毎年40~50名ほど。
薬局だけに特化して考えると、鳥取エリアでは毎年採用できる対象は10人いるかいないかが現状です。
鳥取県が毎年出している薬剤師確保に関するアンケート結果では、鳥取県では254.4人の薬剤師が将来的に足りていない。といったデータもあります。(うち早急に必要と93.4人、将来的に必要:161.0人 出展:薬剤師不足状況/とりネット/鳥取県公式サイト)
中途採用についても基本的には鳥取県外の方のIJUターンや、人と人との関係があって入社される方がほとんどです。(リファラル採用)また、雇用主である薬局では、薬剤師に特化した大手採用サイトを活用せざるを得ない薬局が多く、そのコストが経営にも影響しつつあります。
今回トリビズでは、そういった事態を目の当たりにし、地域に本社を構えるIT企業として、一緒にできることはないか?と考え、本特集ページを企画することとなりました。
鳥取県内の薬剤師として働くメリット
鳥取県の平均年収は全都道府県の5位!?
鳥取県の薬剤師求人の平均年収は554.0万円で、全国平均を約18万円上回っています。これは47都道府県中5位、中国地方5県の中で2位に位置します。一方で、県内における薬剤師の人数は1,229人と全国で最も少なく、薬学部もないため薬剤師不足は顕著です。鳥取県では薬剤師の獲得目標数を定めるなど薬剤師確保に力を入れていますが、現段階で成果は見えていない状況が続いており、薬剤師の年収を高い水準でキープするほか、パート薬剤師の時給も2,900円と、全国平均よりも1割ほど高くする施策に取り組んでいます。一般のアルバイトの最低賃金が全国5位であることを考えると、鳥取県において、どれだけ薬剤師の存在が重要とされているかがわかります
給料も高く、プライベート時間も多い。「ワークライフバランス」を維持しながら暮らすことができる
近年、首都圏の薬局は共働き世帯や単身世帯の増加もあり、昼間に薬局に立ち寄ることが難しい人たちのために20時、21時まで営業してる薬局も珍しくはなくなってきました。それを実現するために、昼間に3時間の休憩時間をはさみ、遅くまで営業していることから、その時間まで勤務する薬剤師も少なくありません。
鳥取県では、同居世帯も多く、首都圏ほど遅い時間の利用を希望する人も多くはないので、薬局の閉店時間が早く、残業はほとんどありません。加えて薬剤師の給料は全国5位。高い給与とプライベートな時間を確保する働き方を実現できます。
「人と人とのつながり」を大切に、日々の健康を支える薬剤師に。
首都圏の薬局では、家や職場、病院から近いといった利便性の高さで選ばれることが多いと言われています。
一方鳥取では、患者とかかりつけ医との関係が深く、処方薬を受け取るのもいつもの薬局、という風に地域との関り、人との関わりが密接です。
鳥取では、各集落に薬局が1つか2つある程度なので、お客様との距離が近く、処方薬を受け取りにいらした時のたわいもない会話から、お客様の服薬の状況や、薬の合う合わない、気になる体調の変化に気づくこともあるといいます。
公共交通機関の衰退、移動手段の確保が難しくなってくる高齢者、小さなお子さんを子育て中のご家族にとって、大きな病院に行く前にちょっと気になる健康の不安を相談できる場所は身近な薬局、ということもあります。
そのような環境の中で、薬剤師という資格と経験を活かして地域医療を支える身近な存在でいられることにやりがい感じることができるでしょう。
現在求人募集中の薬局をピックアップ
ヤマト薬局
本物の「かかりつけ薬局」を目指しています。
私たちの目指す薬剤師とは、どういうものか想像してみました。それは、患者さんになんでも気軽に相談していただける環境を薬局で表現することではないかと。健康はもちろんのこと介護のことや食に関することなんでも相談に乗れるよろず相談所を作り上げることだと考えました。私たちが薬局をかまえる鳥取県南部町の住みやすいさや面白さを、自分たちで探して発信していきたいと思っています。ここに相談すれば何かの回答は得られる。そんな薬屋さんを目指していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実際に鳥取で薬剤師として働くことをイメージできましたか?
下記に薬剤師の求人をまとめておりますので、是非一度ご覧ください!
参考ページ
・鳥取県の薬剤師におすすめ転職サイト・エージェントランキング!最新の鳥取県薬剤師転職事情