鳥取県にある隼Lab.を紹介します

鳥取県にある隼Lab.を紹介します

「隼Lab.(はやぶさラボ)」とは鳥取県八頭郡八頭町にある施設で、2017年に閉校になった八頭町立隼小学校の建物(旧校舎)と敷地を活用した施設です。

新たな産業・雇用を創出する場や地域住民の集いの場を目的に設立された公民複合型施設で、2017年12月10日にオープンしました。地域住民のための公共施設としてだけではなく、観光スポットとしても有名です。

公民複合型施設「隼Lab」を解説

八頭町立隼小学校の校舎は3階建てで、1~3階の全ての部屋が改装されています。1階部分には、シェアキッチンやコミュニティスペース、カフェがあります。カフェはWi-Fiが利用でき、広い店内でゆっくりと過ごすことができます。カフェはランチタイムとカフェタイムに分かれていて、定休日は火曜日です。

手頃な料金でボリューム満点の料理が味わえます。お店のおすすめメニューはグリルサンドのセットで、具材は熟成ローストビーフやポーク&リンゴチーズがたっぷり入っています。カフェはテレビでも取り上げられたことがあり、最近は観光客の姿を見かけることも多くなりました。

2階と3階はシェアオフェス・コワーキングスペース・イベントスペースやレンタルスペース、シェアライブラリーなどが設置されています。学校の教室だったこともあり、いずれの施設も広々とした空間です。

ちなみに2階に設置されているコワーキングスペースでは卓球が設置されていて、学生の方は会員登録をすることで、無料で利用できます。

隼Lab.を運営会社と事業形態の紹介

自治体が廃校になった学校を改装して公共施設や観光施設にして運営をするケースは珍しくないのですが、隼Lab.は民間の株式会社が運営をしているという点で他の地域にある公共施設とは異なります。

隼Lab.を運営しているのは株式会社シーセブンハヤブサという民間企業で、鳥取県八頭郡八頭町の新たなまちづくり事業を推進する事業会社として発足しました。トリビズを運営する株式会社アクシスもシーセブンハヤブサに筆頭株主として出資しており、地域貢献の一つとして積極的に関わっています。 単に民間企業が施設を購入して事業のために使用するのではなく、株式会社シーセブンハヤブサは地域・企業・行政が交わる公民複合型施設を目指して運営しています。

旧校舎をリノベーションするための費用は自治体の補助金が用いられましたが、オープン後の運営費用は営利企業としてお金を稼いで賄われる仕組みです。そのため、SNSなどで積極的に広告・宣伝が行われています。東京テレビ「学校に帰ろう。」という番組で、隼Lab.が取り上げられたこともあります。

その時の放送内容は今でもYouTubeで見ることができるので、興味がある方はアクセスしてみると良いでしょう。

施設の見どころ・おすすめポイント

隼Lab.は地域住民のための公民館などではなく、立派な観光施設です。旧校舎の内部には多くの見どころがあり、観光客も楽しむことができます。 建物内は2足制で、施設に入る際は靴を脱いでスリッパに履き替えます(カフェ部分を除きます。)。

使用されている緑色のスリッパには「隼小学校」の文字が書かれていて、これは小学校時代に実際に使用されていたものです。カフェは木製の椅子とテーブルがあり、学校の雰囲気を味わうことができます。2階にはシェアキッチンが設けられていますが、キッチン台は小学校時代に実際に使用されていた家庭科室がそのまま転用されています。

建物にある施設は地域住民が利用する目的で設けられていますが、1階にあるカフェは誰でも自由に利用ができます。席がたくさんあるので、食事を終えた後も話をしたりパソコンで作業をすることも可能です。Wi-Fiが利用できるので、旅行で立ち寄った際に調べ物をしたりSNSに投稿する画像や動画を編集してアップするといった使い方ができます。

隼小学校の歴史とアクセス方法

隼Lab.は2017年3月に閉校されるまでは、実際に学校として使用されていました。隼小学校の歴史は古く、1893年に福井村と見槻村にあった2つの学校が統合されて隼尋常小学校が設立されてスタートしました。明治維新後に新政府が設立されたのが1868年なので、明治維新から5年後に開校されたことになります。

隼尋常高等小学校と改名され、1930年には鳥取県では初の50mプールが設置されました。現在の小学校のプールのほとんどは25mなので、今の学校のプールと比較しても大きな物だったことがわかります。 太平洋戦争が勃発した1941年(昭和16年)に国民学校と改称され、戦後の1947年(昭和22年)に隼村立隼小学校に変更されました。1941年から2017年3月の閉校までの間、多くの卒業生を輩出してきました。

隼Lab.へのアクセス方法ですが、若桜鉄道隼駅から徒歩3分の場所にあります。鳥取市内から因美線を利用して群家駅まで行き、若桜鉄道に乗り換えると隼駅までアクセスできます。

まとめ

2018年10月1日時点で鳥取県八頭郡八頭町の人口は16,253人で、人口規模は決して大きくありません。それでもテレビ番組やSNSなどで隼小学校を改装した隼Lab.が紹介され、全国的に知名度が高くなって観光地として知られるようになりました。

鳥取市内から鉄道でアクセスができるので、鳥取県を訪れた際には隼Lab.を訪問してみてはいかがでしょうか。

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