鳥取県境港市は、古くから水揚げ量が盛んな漁港として知られてきました。日本海に面しており、常に海産物が取れる場所として知られていたわけです。ところが、時代は漁業から次第に第3次産業に移り変わり漁業が衰退してきました。
商店街も、漁業が盛んなころは非常にやってきましたが次第ににぎわいがなくなり過疎化していきます。
ですが、そこで新たなプロジェクトを立ち上げ実行していくことになります。それが水木しげるロードです。
水木しげるロードの特徴について詳しく解説!
なぜ水木しげるロードと呼ばれているか
もともと、鳥取県境港市は地方都市のひとつでしたがそんな町から日本を代表する有名人が出てきました。それが妖怪漫画などを描いている水木しげるさんになります。
水木しげるさんは漫画を描き有名になった時にはすでにこの町を離れていましたが、もともとこの境港市出身ですので境港市を盛り上げるために水木しげるさんは名前を使うことを許可したわけです。
ただ、構想の段階から実際にできる上がるまでは20年近くの歳月がかかっています。リニューアルした現在まで含めると、40年ほどの年月が経過しました。
やはり、商店街が一致団結しなければいけませんのでそれなりに時間がかかったことが推測できるでしょう。1970年代に構想が始まり様々な試行錯誤がありながらようやく出来上がったのが1990年代前半になります。
現在では、たくさんの観光客が来ており境港の商店街がにぎわっているのは、水木しげるさんの力といっても過言ではありません。商店街を歩くと、テレビや漫画などで見たことがあるような様々なオブジェクトがあることに気がつきます。
オブジェクトの数が100体程になる
水木しげるロードの一番の特徴が、オブジェクトになります。これは、実際に商店街を歩けばわかりますが様々なキャラクターのオブジェクトが所狭しと並んでいることに気がつくでしょう。
といっても、1カ所に集中しているわけではなく、ところどころ存在していますので、およそ100体あるものを一つずつ見ていくと楽しめるかもしれません。妖怪漫画の中で有名なキャラクターなども登場しており、思わず微笑んでしまうでしょう。
現在再放送されているアニメもありますので、幼稚園児から小学生ぐらいの子供でも十分楽しむことが可能になります。この地域では、子供向けの施設はそれほど多くありませんが遠くから観光に来た家族でもこの商店街を歩けばたちまち妖怪の世界に入り込んでしまうほど臨場感があります。
少なくとも、日本中探しても妖怪が次から次に出てくる商店街はここしかありません。
最近は、商店街が非常に有名になり全国だけでなく世界から観光客が訪れているのも見逃せません。
2018年にはリニューアルをしている
1990年代に出来上がった水木しげるロードですが、完成したとは言えません。そこで、たびたびリニューアルをしてより充実度が増してきています。誕生から25年経過した2018年7月の段階では、大規模なリニューアル工事が行われました。
7月の段階で、一般公開され昭和な街並みはそのまま残された状態でも、歩道が広がり観光客が訪問し易い場所になっているのが特徴です。
商店街の中では珍しく、ライトアップされるのがポイントになるでしょう。ライトアップしているのは期間限定ではなく毎日日没から夜の10:00まで行われています。
夜外に歩くことが不安な人でも全体的に明るければ決して不安な気持ちになることはないはずです。むしろ、楽しく妖怪たちが迎えてくれますので、安心して歩くことが可能です。
ただ、妖怪がテーマになっていますのでライトアップといってもクリスマスのライトアップなどとは異なり若干不気味な部分もあります。例えば、樹木が青い光に照らされているなどほかにはない工夫がされているのも魅力です。
商店街にはどのようなものがあるか
商店街には、オブジェクトがあることやライトアップがされていること以外にも当然ながら、普通のお店が軒を連ねています。ただ、夜の10:00まで開いているお店は少なくたいていの場合は夕方6:00ぐらいには閉店してしまうお店も多くなります。
また、冬の期間は夕方5時ごろには閉店してしまうことがありますので、水木しげるロードを歩くだけでなく商店街で買い物をしたい場合にはある程度早い時間帯に訪問しておくべきです。
お昼ごろ訪問すると、現地の飲食店で食事をすることが可能になります。お昼の時間帯にはお店が開いていますが、午後2時過ぎぐらいにはいったん営業停止してしまい夜の営業を始めるところもありますので時間を確認しておかなければなりません。
お土産屋さんに関しても、やはり夕方前の段階ではお店が開いてますが場合によっては定休日のこともあります。1年中休みなく開いているところがあまりないのは、やはり観光地でありながら地元の人が利用する商店街だからといえます。
最後に
鳥取県の境港市は、妖怪漫画の草分け的存在と言える水木しげるさんの出身地になります。境港市では、商店街を盛り上げようと水木しげるロードが1990年代に完成しています。
商店街には珍しく、100体以上の漫画のキャラクターのオブジェクトがあるのが大きな魅力です。
その後、2018年にリニューアルされておりライトアップ等も定期的に行われています。